「はじめよう、野菜の声をきく無計画料理」見学レポート

どんなお野菜が届くのか、直前までわからない!
はじめよう、野菜の声をきく無計画料理

2013/05/30

生徒さんと、先生と、先生の先生。

今回は、キャンセル待ち続出の人気講座に潜入。この講座は実は、「ナチュラルフードインストラクター養成講座」を卒業して、さらに上級の内容を学びながら「すこやかな食」を人に伝える訓練をしている方々が講師を務めます。つまり、まだ修行中の講師ということ。講師のうしろに、講師ぶりを見守る(本来の)講師がいるわけです。
ちなみに、修行におつきあいいただくという意味で、他の講座よりお安めの参加費を設定してあります。
※2013年7月現在、講師修行はひとおおり終わりましたが、「無計画料理」というテーマ自体にたいへんご好評をいただいているため、たべごと教室ディレクターの小林が講師を務める形式で開催継続しています。

講座名の「無計画」とはどういうことかというと、これも講師にとっては修行のひとつ。「こういうレシピで講座をやるので、それに沿った材料を調達します」というタイプの講座なら、綿密に予行演習をすることもできるけれど、今回の材料調達は農家さん任せ。
「当日、こんなラインナップのお野菜なら届けられそうです」という連絡が、開講日のほんの数日前に来ます。まだ見ぬお野菜で、時間・材料ともに制限の範囲内で、講座の内容を大急ぎで組み立てなきゃいけない。そういう修行なのです。

講師は二人組で、参加者さんと協力しつつ、並行していくつかのメニューを作ります。
まずは基本的な玄米の炊き方から。いままで学んだことをふまえて、参加者のみなさまによどみなく分かりやすくレクチャーします。

野菜の切り方も、これまでインストラクター養成講座で学んだことのひとつ。一口の中にお野菜のすべての部位を入れて切る「回し切り」をレクチャー。

本日の講師のうちひとりは、製菓の専門家。デザートの豆乳葛プリンを先に作って冷やしておくために、カラメルの作り方を実演します。ただでさえタイミングが重要なカラメルを、さらに普通の白砂糖ではなく甜菜糖で作るということで、それに応じた小技や注意点がいくつも。参加者さんもどんどん近寄ってきます。

と思いきや、できあがり寸前に水を入れるシーンでは、ジュッと上記があがるのでみなさん一斉に離れる(笑)。

傍らで必要な分量の豆乳を計る講師に、講師の講師がアドバイス。「豆乳のパッケージちゃんと振った?いちばん底に溜まってるとこを絞りだすと、おいしさが全然違うの!」だそう。これは真似したいですね。

ポタージュ用のたまねぎを煮たり、プリン液を型に入れたりしている間に、玄米が炊きあがりました。圧力鍋でも炊飯器でも炊けますが、今回は土鍋をチョイス。

今日のメインはお野菜のステーキ。ズッキーニと春大根を適当な厚さに切って、余計な油を吸い込ませないために、刷毛でなたね油を塗ります。

土鍋からおひつにあけて蒸らしておいた玄米ごはんに、茹でたそら豆を混ぜ込みます。自然農のそら豆は味もつくりも野性的なので、ふつうのそら豆よりも長めに茹でないといけないようです。

「農家さんが今日届けることのできたお野菜」という制限内で、クミン風味のたまねぎのポタージュ、野菜ステーキと二種のソース、スナップえんどうの白和え、豆乳プリンができました!春らしい淡い色で、どれもおいしい!

みんなで食べて、片付けたあとは、講師たちの反省会。
あのシーンではあのとき勉強した技を使ったほうがよかったね、ここではこういう話をすべきだったね、などのアドバイスと、逆に講師のおふたりからの意見や要望など。
「やってみたら備品が足りなかったです」なんていう気づきも出てきたので、よい教室運営のためにはスタッフがこまめに備品調達に行っておかないとね…と反省することも(苦笑)。
「そもそも、春に食べられるように改良された春大根は、自然食といえるの?」という難しい話にもなりました。

内輪ではこんなふうに修行の場だったわけですが、参加者さんはあまりその点を気にせず、「なにを作るか決まっていない料理教室って、逆におもしろそう!」と思ってお越しくださる方が多いようです。確かに、特に好き嫌いのない方には、こういう形式のほうが驚きがあって楽しいかもしれません。

上級クラス在籍者の修行は、もうすこし続きます。みんな卒業したらこの講座はしばらくおやすみになるので、気になったらぜひ今のうちにご参加くださいね。

「はじめよう、野菜の声をきく無計画料理」
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文・写真:加藤典子


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